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つぶやき

啓蟄

update:

3月5日「けいちつ」

太陽視黄経 345 度

陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)

啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。

いよいよ「春」かと思わせる今週後半の気温。福岡では今日20℃を超える気温です。着るものが軽くなって気持ちも何となく軽くなってくるのですが、花粉や黄砂やこのごろはPM2.5が混じった空気の中で暮らすのは気も頭も重くなります。

なので、近年の住宅PLANでは必ず部屋干しのできる場所や金物を準備しています。

わたくし自身も季節の始めには一通り症状が出るくらいですが花粉症です。洗濯物を取り込んだ瞬間からくしゃみ連発となりますので、怖くて外に洗濯物が干せません。お日様の光にあったった物がどれだけ気持ちいいかもよく知っていますが、これではあきらめざるを得ません。お勤めのおくさまも突然の雨に洗濯物を濡らしたくないので、外に干したままでかけるのははばかられますよね。



閑話休題、昨日はパッシブハウスジャパンの6周年記念大会、一昨日はその前夜祭に参加してきました。


前夜祭と言ってもPHJ理事の森みわ氏がエネルギーコンサルを勤め四谷にできた東長寺の檀家会館とでも言うのでしょうか「文由閣」の見学会と小さなパーティでした。東大の前先生も噂のサーモグラフィカメラ持参でおいでになりました。あちこち向けられるそのカメラのモニターを後ろからのぞいて回りました。さすがにパッシブハウス基準の建物です、5階建ての鉄骨造ですがヒートブリッジが見つけられませんでした。聞かなければお寺の建物とは思えないような斬新なデザインでしたが、災害時に檀家さんや近隣のかたのシェルターとなり得るお寺の一つの役目を果たせるよう免震構造であり、熱源がなくてもつらい寒さにさらされる事のないようパッシブハウスにたどり着いたという、若いご住職のお話はエネルギー問題から貧富の格差、地域格差まで示唆にとんでいて感銘を受けました。


大会当日は、朝から丸一日のプログラムでしたが、あっという間に終わってしまいました。午前中にはパッシブハウス認定申請をするにあたって必要な事、図面・書類などのレクチャーがあり、今年ぜひとも認定申請したい案件がある者としては大変具体的で慣れない手続きの全容が見えてためになりました。そのなかで大変専門的なサッシと壁の取り合いで違ってくる大変専門的な熱橋の話があったのですが、これまでの認識がちょっと間違っていた事を確認いたしました。(内容はまた今度)


午後には大好きな宿谷昌則先生の講演「人の身体と快適性・環境技術を考える」何度聞いても腑に落ちきれないエクセルギーのお話は何度聞いても面白く新鮮で、今回もまた気づきをいただけた有意義な時間でした。直接お話をうかがう事もでき、住宅内の温熱感について考える事があるのですが、その方向性がはっきり見えた有り難い瞬間をいただきました。


その後にはPHJはじめての試み、エコハウス・アワードの発表。FBでの人気投票に対する賞もあり盛り上がりました。大賞はやはり!西方里見先生+オーガニックスタジオ新潟の「信濃町の家」。日射取得がなかなか稼げない新潟での案件、パッシブデザインされた高い性能の住宅はこんなに!というほど暖房負荷が小さく出来上がっていました。もちろんその光あふれる空間の写真からは見るからに気持ち良さそうな事が伝わってきます。他ノミネート案件はどれをとっても性能だけでなくデザインも優れているという力作ばかりで、投票するのに大変悩みました。来年のアワードにもノミネートされるようにさらにがんばって、健康・快適・経済的しかも省エネで楽しく幸せに暮らせる住空間をつくっていきたいと思います。

啓蟄

2016.03.05