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このような流れで進みます

筑紫野市T邸

筑紫野市T邸です。4人家族〈お父さん、お母さん、お嬢さん(小3)、坊ちゃん(年中)〉のお住まいです。外には わんちゃんもいます。

基本設計 2008.01~

ご主人の育った家(現在このご家族が借りておられます)をくずして、この土地に建て替えるという計画でお話をいただきました。

イメージをしっかりお持ちだったので要求がつかみやすく、予算のなかでの取捨選択に苦しみも伴いましたが、できるべくしてまとまったプランができました。


実施設計 2008.04~

うちあわせを重ねて、実際の生活を想像しながら細かなところを決めていきます。

見積依頼 2008.06

3社の工務店に参加いただきました。ありがとうございました。

業者決定 2008.07

当然ながら一番低い価格で入札のところに決定しました。 それでも予算内に収まらないという窮地に陥りましたが、一部仕様を替えたり、支給が可能なものは支給品とさせてもらったり、工務店の協力を得て、まずまずのラインまで絞ることができました。

工事請負契約締結 2008.08

やっときたなぁここまで、とちょっと胸をなで下ろします。しかし実物はこれから・・・・別の緊張が伴います。

建築確認申請、フラット35S設計検査申請 2008.08

フラット35の申し込みの関係で確認申請が遅めですが、そつなく通りました。(普通は見積もりしてもらっている間に申請します。) しかしフラット35Sについては、住宅金融支援機構(前住宅金融公庫)仕様書にない断熱材の使用なので、その断熱性能計算書にいろいろと注文を付けられて手間取りました。しかし工程には影響ないようです。

古屋解体 2008.08

育ったおうちがなくなるのを目の前にすると少しわびしいのではないかな、と思いをはせておりました。 解体は分別が必要なので、仕上げは手作業ではぎ取り、木軸になってから機械で倒します。

地盤調査 2008.09.11

古屋がなくなってから建物の位置を出し、その4角と中央をスエーデン式サウンディング試験で調べます。 結果がよかったので地盤補強をせずにすみます。

地鎮祭 2008.09.15

朝から雨の日でしたが、以前(福岡市KA邸で)も経験したように降神の義から昇神の義の間は雨が降り止みました。不思議なことですが、やはりこの土地、この工事、このご家族が祝福されていると受け取るしかないようです。ありがとうございます。

基礎工事 2008.09.20~

いよいよ工事が始まりました。 太陽に光っているのは、ASバイオス基礎シートという地盤からの湿気とシロアリを防ぐシートです。 空設計工房では標準の仕様になりました。ガラス発泡板の基礎断熱材とあわせれば物理的に防蟻処理ができて薬剤を塗ったりまいたりせずにすみますし、保証も付きます。

基礎梁の底版のレベルに敷いています。この上にクラッシャランを敷き固めて、その上に鉄筋を組んでいきます。

配筋検査 2008.10.01

ベタ基礎の底版 土間コンクリートをうつまえに鉄筋の仕様や間隔・かぶり厚さを確認します。 フラット35Sによる「耐久性・可変性に関する基準」の「専用配管がコンクリート内に埋め込まない」という仕様を達成するために、「可とう管」という二重になっていて内部の管は取り替えのきくフレキシブルな配管を採用しました。


コンクリート打ち 2008.10.02~

基礎が打ちあがったところです。中央奧の高い部分は浴室になります。 立ち上がり部に見えている黒いボードは、基礎断熱のため打ち込むガラス発泡板の断熱材(コリグラス)です。

棟上げ 2008.10.13

前12日から柱を建て始めて夕方にほぼ架構が組み上がりました。上棟式や餅まきをしたいとご要望が有りましたので、余裕を持って仕事が終わるように上棟に2日間計画してありました。

13日は朝から登り梁を掛け、屋根仕舞いをして午後4時頃から上棟式そして餅まきと、この頃では珍しくなった儀式が執り行われました。餅まきにはたくさんの方が集まってくださり、とてもにぎわいました。賑やかにあがる歓声がこのお宅を祝福しているように聞こえました。

登り梁の上に化粧野地板としてモイスを張ります。内部からはこれが仕上げになります。

化粧野地板の上には母屋(横木)をおいてその間に羊毛断熱材(ウールブレス厚185)を敷き込みます。

断熱材の上をタイベックシルバー(防風防水透湿シートであるタイベックにアルミを特殊技術で蒸着させ、遮熱効果を持たせたもの)でカバーします。この上に垂木(通気層厚105)そして野地板、ゴムアスファルトルーフィング、屋根仕上げと進んでいきます。

お施主さんと職人さんと餅まきも終わったところで記念写真!おめでとうございました。

煙突工事 2008.10.15

このお宅にも薪ストーブが入ります。屋根を仕上げる前に煙突の屋根貫通部と外部の工事をしておきます。

中間検査 2008.11.05

建築基準法およびフラット35の中間検査を受けました。もちろん問題なく終わりました。 検査にみえていた係の方は、梁を表したままの仕上げが珍しい、久しぶりに見ましたと関心しきりで、完成検査に来るのが楽しみです、と言って帰られました。 空設計工房や仲間の間では当たり前のことですが、構造材は壁や天井の中に全部隠してしまうという建て方のものが大多数なんだろうなと思いました。

タイベックシルバー

いつも使っている、防風防水透湿シート:タイベックですが今回は遮熱効果を持たせたタイベックシルバーを壁にも使ってみました。真っ白の普通のタイベックに比べ銀灰色のシートでカバーされて、若干シックな感じです。 手前にできたのは自転車もおける玄関ポーチです。結構大きいので、通りがかりの方が皆さん「ここは何なのですか?」と尋ねられるとか。

気密検査 2008.11.17

軸組の外側にモイスを構造用面材として張り、その上にタイベックシルバーを張って気密をこのラインでとります。窓まわりや壁を貫通するパイプなどのまわりをブチルテープなどで補強します。そこまでの仕事が終わったところで、気密検査をしてもらいます。

建物内をこの機械で負圧にし侵入する外気の量を計ります。計算により、隙間相当面積(気密の度合いを示します)と隙間特性値(隙間の大きさや散らばりかたを示します)を導き出します。 空設計工房の仕様書では、隙間相当面積C値≦1.5cm2/m2、特性値n値≦1.7を達成していただくよう目標値として定めています。 こちらのお宅は、C値:0.34、N値:1.28 とても素晴らしい結果が出ました。面材(モイス)を軸組の外側から張ることや、その外のラインで気密をとることが、C値やn値の数字を小さくするのに役立っているようです。

断熱材

このお宅の断熱材は、主に羊毛ウールを使いました。屋根はすでにご紹介したように厚さ185mmの物を、壁にはその柱の厚さ120mmいっぱいに充填しています。

足元は床の面ではなく基礎部分で断熱をしています。これもすでにご紹介したガラス発泡板40mmを基礎に打ち込みました。 ただしこのお宅は優良住宅取得支援制度をご利用のため、その基準をクリアするのには70mmの厚さが必要でした。しかしガラス発泡板に70mmの製品がなく、同等の断熱性能を持つポリスチレンフォーム30mmを基礎の内側に貼ることで基準を満たしました。 ポリスチレンフォームは石油製品で耐蟻性もありません。いつもは使うのをためらいますが、内部に使うことで耐蟻性に余計な予算を使う必要もないという判断と、わずかな量なので石油製品のゴミになる部分には目をつぶって使用に踏み切りました。


外壁

タイベックシルバーでくるまれた外壁に、通気層のための縦胴縁を打って、

その上に無塗装のサイディングを張ります。

仕上げは色漆喰を吹き付けました。

出来ることなら左官仕上げにしたいところですが、決められた予算の中で様々な要求を実現するためには、どこか思い切ってあきらめていただく必要があります。構造や性能面は新築時にしかあつかえないので予算を削ってしまうことができません。 あとからリニューアル可能な表面の仕上げで予算調整をするのがまずはとるべき手段と言うことになります。 しかし吹きつけにしても天然素材はいい表情を出しています。

足場とれました 2008.12.26

バルコニー部分はあと付けになります。

タイムカプセル

リビングの壁下地プラスターボードの一枚には、その裏にこのご家族で絵が描き込まれています。 アイデアマンのご主人の発案です。ご家族の歴史を刻んでいく住まいですが、できあがる前に第一歩を刻みました。

大工さんの技を体験する教室 2008.12.20

つぶやきでもご紹介しましたが、時々現場に来て垣間見る大工さんの仕事を子どもたちにも見せてやりたい体験させてやりたいという、こちらのご主人のたってのご要望を、工務店さんが気持ちよく受けてくださって実現しました。 人前で仕事を披露することのない大工さんも、ちょっと照れながらいろいろな道具を使ってその腕前を見せてくださいました。

そのあとには工作教室も準備していただき、簡単な本棚や小さな椅子などのキットをもとに、小さなにわか大工さんたちが一生懸命に金槌をふるいました。大人も子どももとても楽しんだ一日でした。

内部土間のタイル 2008.12.26

このお宅にもダイレクトゲインを採用していますので、その仕上げとしてソイルセラミックスタイルを張ります。ソイルセラミックスタイルは土の風合いが生かされた柔らかな感じのタイルです。また製造工程でも環境負荷の少ない製品です。

コルクタイル貼り 2009.01.07

床仕上げはおおよそ杉板t=30mm張りですが、便所と洗面脱衣室だけはコルクタイルを貼りました。その接着剤はいやな臭いが全くない健康仕様のものを使っていただきました。しかしオープンタイム(接着剤を塗ってから貼り付けるまでの時間)が1時間以上もいるので大変だそうです、「でも、もうこれでないとね!」と職人さん。

壁紙張り 2009.01.14

壁仕上げは、再生紙に木のチップが漉き混まれているルナファーザー・チップスという壁紙を貼ります。本来は塗装下地用のクロスですが、そのままでもとてもいい風合いがあるのではじめはそのままで使ってもらい、壁の汚れが目立ってきたら塗装をする事をご提案しています。 壁の模様は施工前に下地ボードの釘頭と目地処理をしたところです。


ストーブのまわりに煉瓦積み 2009.01.14

こちらのお宅にも薪ストーブが入ります。その背面には蓄熱と壁内部の炭化を避けるために煉瓦を積みました。

浴室が出来ていきます 2008.12~2009.01

ほとんどのお宅で浴室は、ユニットを使わず在来式で仕上げていきます。下地のモルタルの上 壁はタイル張り 床は檜すのこ、、天井は杉板張り、浴槽は高野槙製。

バルコニーがつきます 2009/01/14~

外構が進みます 2009/01/21~28

後付の木製バルコニー、木製フェンスとともにウッドロングエコという木材防護保持剤を塗ります。60年塗り直しなくても大丈夫という実績を持っています。色は時間とともに変化していく、まさに自然素材だけで出来ているちょっと注目の材料です。

完了検査 2009.02.03

契約の工事期間通りできあがり、基準法と住宅金融支援機構の完了検査を受けました。

問題なく合格。 建物はこれでお引き渡しが出来る状態に成っているのですが、建物が出来ていても、工事代金の最終金を払い込むことが引き渡しの条件として契約上決められています。 住宅金融支援機構の融資が下りるまで、外まわりや若干残っているところに手を入れて、その日を待たねば成りません。 クライアントさんも工務店さんも、不可抗力とはいえ誰も住んでいない家を目の前にして歯がゆい思いをされたと思います。 こういう場合のつなぎ融資のことなど、もう少し詰めて調査しておかなければならないと反省しました。

お引き渡し 2009.02.28

全て整い 晴れてお引き渡しの日を迎えました。 クライアントさんの思いを具現化する仕事は、大変さもかなりのものですが、達成感や喜んでいただくことはなにものにも変えられないご褒美となります。

数ヶ月にわたって徐々に姿を表し仕上がってきたお宅は、お引き渡しでお嫁に出すのと同じような喜びと同時に寂しさも味わいます。でも嫁ぎ先できっと大切にしていただけることだろうと、手放し見守るだけです。末永くどうぞよろしくお願いします。

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